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「泣く」ということについて:メールマガジンバックナンバー参考記事

今回は「泣く」ということについて、


お伝えしようと思います。




赤ちゃんは泣くのが仕事だから!


なんて言葉を耳にすることもありますが、泣いている子どもと毎日過ごしているママさん、パパさんにとっては、




「そう言われても・・・」


「泣かせないようにしなくてはならない」


「泣かせてはいけない」


「泣いたら、どうしよう」




そういうマインドになってしまいがちです。






「泣く」ということについて、その「意味」を一度、整理してみてください。


泣いたときの、マインドが、もしかしたらこれまでよりもセットされて、少し違った形で向き合ってみることができるようになるかもしれません。






また一方で、大人にとっても「泣く」ということには意味があります。


妊娠、出産、育児生活が始まって、ママさんも、パパさんも、独身の頃よりもしかしたら泣く場面が増えたかもしれません。


または、まったく泣く場面がないという方もいらっしゃるでしょう。






「泣く」ということについての意味を知って、上手にお付き合いしていけるといいですね。






***












泣くことには意味があります。それぞれの時期について見てみましょう。


①赤ちゃんが泣く


→本能的なもの(不快、お腹がすいた、眠たい、暑い、他甘えの初期など)


②幼児が泣く


本能的なもの+自分の感情が入る(嫌い、嫌だという拒否、否定、我を通すなど)


③学童期の子が泣く


本能的なもの+自分の感情+他者への感情(不安、心配、連想、など)


④思春期の子が泣く


本能的なもの+自分の感情+他者への感情+環境や自然など三人称的側面からの感情


⑤青年期の人が泣く 


本能的なもの+自分の感情+他者への感情+環境や自然など三人称的側面からの感情+複雑な感情が混合


⑥成人期の人が泣く 


本能的なもの+自分の感情+他者への感情+環境や自然など三人称的側面からの感情+複雑な感情が混合


どの様な特徴が見えてきますか?


・小さいうちは一人称的な感情が成長するに従い複雑化してくる


・成人するほど「自分の為だけ」に泣けるタイミングがない(あったらそれはそれで別の課題になる)


子供はどうして泣くのでしょう?


色々な感情がある事はお伝えしましたが、何より「泣いていると抱いてくれる大人の存在を学んでいるから」


と言われています。


大人はどうでしょうか?


現在「泣く」という概念や社会通念が変化しています。


・以前は「男の子は泣かない」「夫たるもの例え妻の前でも泣かない」とか「お姉ちゃんだから泣かない」


など成長するに従い泣くことについて「我慢」を求められていることが少なくありませんでした。


・大人は泣いてはいけないのでしょうか?


 皆さんが最後に泣いたのはいつですか?ご自分の為に泣けていますか?


「泣く」ことの反対は笑うことだと思いますが、


「笑うと免疫に良い」ということは皆さんご存じの方もいらっしゃると思います。


笑うことで、NK(ナチュラルキラー)細胞が活性化すると言われており、実際「笑い療法」や「笑いヨガ」というものが存在し、色々な場面で取り入れられています。


そして更に進んだ研究では「笑うこと」と同じ効果がある、とされているのが「泣くこと」だと分かりました。


泣くことも、笑う事も共に「その行為」直後に副交感神経が高まります。副交感神経が高まるということはどの様な意味をさすと思いますか?


私達身体には交感神経と副交感神経というものがあり、それぞれ役割があります。


戦う神経=自律神経(呼吸、心臓、など)


休息神経=副交感神経(リラックス、睡眠、運動後など)


・・・と考えると分かりやすいのではないでしょうか?


「泣く」→その後副交感神経優位→カタリスク効果(浄化作用) が出ると分かっています。


ここで重要かつ注意点があります。


眼に刺激を与えて泣く(例:玉ねぎの微塵切り、目薬で誘導する泣き方など)は同じ様な効果が有りません。


「感情」が入る泣き方


→カタリスク効果が高く、カタリスク効果が高いほど、副交感神経が優位になるからです。


→涙を流す行為は涙とともにストレス物質が流れ出る、となるわけです。


つい最近泣けましたか?ご自分の為に泣いていますか?と再度問いかけさせて頂きます。


泣くのは弱いとかメメシイなど言われる部分もありますし


時と場合によっては不自然な泣き方になり、カタリスク効果ではなく、


目の前にいる人等へ不快な印象を与えることになりかねません。


ですが誰彼の前で泣く、のではなく「自分自身の為に泣く」という作業も行ってみては如何でしょうか?












***








とくに妊娠、出産、育児期間は、親も泣きたいこと、連続かもしれません。


子どもの「泣く」。


大人の「泣く」。


に上手に向き合いながら、お子さんの成長を見守っていけると良いですね。








***








このような、医学的な側面や監修がある、医療職や専門家による執筆の


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